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「誰かになろうとする前に、あなたを取り戻せるか」

静かな光の中、窓辺で思索する銀髪の女性の横顔

「なりたい自分」という言葉に、誰かの影が映っていなかったことがあるだろうか。
誰かのように、誰かの言葉で、誰かの評価の中で。
それでも、変わりたいと思ったのは、
“ほんとうの自分”がどこかにいるような気がしたからじゃないか。

「変わりたい」——それは、とても自然で、でも少し危うい言葉だ。
なぜならその“変化”は、ときに「誰かになること」と引き換えにされるから。
けれど、もし変化が「削る」ことではなく、「取り戻す」ことだったとしたら。
私たちはもっと自由に、“変わらないまま変わる”ことができるかもしれない。

「なりたい」気持ちを否定しなくていい。
でも、“なれなかった自分”を責める必要も、ない。

変わることは、変えることじゃない。変えることは、失うことでもない。
本当は、もっと静かなこと。

もし、変わることが「削る」ことではなく「取り戻す」ことだとしたら、
変わらないままでいられる場所が、最初の居場所だったのかもしれない。
そこへ戻ることと、もう一度出発することは、
きっと、同じだったのだ。

変化は、結果ではなくプロセスだ。
誰かのようになることよりも、自分に戻ることの方が、ずっと難しい。
でもその難しさを越えた先に、
“ほんとうの変化”があるのかもしれない。

問い続けよう。
「自分を変える」とは、「どんな自分を取り戻すことなのか?」

それが、REBOOTのはじまり。


このストーリーには英語版があります。Mediumで公開しています。

💡“Before You Try to Become Someone, Can You Reclaim Yourself?”

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